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先代萩 御殿の場 義太夫出語

本作はいわゆる「伊達騒動」を題材とした歌舞伎の人気演目「伽羅先代萩」の「御殿の場」の映画化で、お家乗っ取りをたくらむ逆臣側が若君・鶴喜代(鶴千代ともいう)に差し出した毒入りまんじゅうを、乳人・政岡の実子・千松が身代わりに食べ、口封じに殺されてしまう有名な場面が残されている。タイトルから、公開当時は義太夫出語りで上映されたと思われる。

【2024.08.01追記】本作品は、国立近代美術館の開館に伴いフィルム・ライブラリーの業務が開始された1952年度に収蔵され、1954年の国立近代美術館での上映以来、長く中村歌扇出演の『先代萩』とされてきましたが、本サイト公開後の調査で、政岡を演じる役者の容貌などから、中村歌扇出演作とするのは難しいことが判明しました。1910年代までに、中村歌扇出演作以外にも各社で同じ題材の作品が製作されたことは各種の資料から確認されていますが、本作の特定については今後も調査を進めていきます。

映画詳細

映画題名
先代萩 御殿の場 義太夫出語
映画題名ヨミ
センダイハギ ゴテンノバ ギダユウデガタリ
製作年
1910年代(推定)
時間(分)
6
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
不詳
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1952年度に小林誠二氏より収集した可燃性35㎜上映用ポジフィルムから、1961年度に不燃性35㎜インターネガを作成、2002年度に、一部フレームラインを修正するために新たにインターネガを作成し差し替えを行い、本篇冒頭に解説字幕を加えて作成した35㎜インターネガ(フィルムストック:EK 5234-191、尺長:331フィート07コマ)。