はじまりの日本劇映画 映画 meets 歌舞伎はじまりの日本劇映画 映画 meets 歌舞伎

先代萩 御殿の場 義太夫出語

日本映画初期を代表する事業家・梅屋庄吉は、自身の設立したMパテー商会が明治45(1912)年に日活へと合併したのち、大正4(1915)年に再び映画プロダクション・Mカシー商会を設立し、東京府の大久保百人町の撮影所で映画を製作した。本作はいわゆる「伊達騒動」を題材とした歌舞伎の人気演目「伽羅先代萩」の「御殿の場」の映画化で、お家乗っ取りをたくらむ逆臣側が若君・鶴喜代(鶴千代ともいう)に差し出した毒入りまんじゅうを、乳人・政岡(中村歌扇)の実子・千松が身代わりに食べ、口封じに殺されてしまう有名な場面が残されている。タイトルから、公開当時は義太夫出語りで上映されたと思われる。

映画詳細

映画題名
先代萩 御殿の場 義太夫出語
映画題名ヨミ
センダイハギ ゴテンノバ ギダユウデガタリ
製作年(西暦/和暦)
1915(大正4)年
時間(分)
6
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
Mカシー商会
キャスト
中村歌扇(政岡)
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1952年度に小林誠二氏より収集した可燃性35㎜上映用ポジフィルムから、1961年度に不燃性35㎜インターネガを作成、2002年度に、一部フレームラインを修正するために新たにインターネガを作成し差し替えを行い、本篇冒頭に解説字幕を加えて作成した35㎜インターネガ(フィルムストック:EK 5234-191、尺長:331フィート07コマ)。